※ これは2015年9月の旅行を2016年8月に書いたものです
メールチェックしてたら、トラベルコのDMに目がとまった。
「台湾高雄 3泊4日 19,800円」
飛行機、ホテル、燃油込みの4泊でこの値段かー、やっす。
(この一通のDMから無限台湾地獄に陥るとは誰が予想しただろうか)
とりあえず来てみた。台湾には台北しかないと思っていた。高雄ってどこなのか。
まあ台湾であるならいいかと何も調べないで来てみたら、南部の都市だった。現地のガイドさんいわく、「台北が東京なら高雄は大阪」。わかりやすい説明。ガイドさんも台北に軽い敵対心を持っていたから実際その通りなんだろうと思った。
ホテルは高雄駅から徒歩10分強、線路沿いに位置するホテルだった。部屋が無駄に広くて、窓の外には車庫。高崎線の尾久駅の風景にそっくりで、あまり台湾に来た気がしなかった。高崎線カラーリングの電車とブルートレインみたいなのが停まっててまんまだ。
尾久に荷物を置いた私たちは、隣駅の夜市にでかけた。お昼発の飛行機でも16時くらいから遊べるので、台湾の近さは良い。
美麗島駅からまっすぐ伸びる通りの「六合夜市」。
ここは観光客向けではあるけど、特に値段が高いということもなく、何より広い通りなので歩きやすい。
両脇にはルーローハン屋などの飲食店もあるので入ってもいいし(台湾の食堂は持ち込み自由な店が多い)、道の真ん中にテーブルと椅子があるので落ち着いて食べることができる。
今まで台湾で5つくらいの夜市にいったけどその中では一番ストレスフリーな夜市だった。暑い国なので熱気もこもらなくていい。
海沿いの街なので、海鮮が充実していた。値段はちょっと高めあのであまり食べなかったけれど。
モツ系もあった。けっこうぐろいのもあって随所に中国感あり。
きれいなカニ。
きれいなヘビ。
食べようかなと思ったけど、家で留守番している飼いヘビの顔がちらついたのでやめた。
後日ここで食べたという友人に話をききました。スープがダシが出ていておいしかったそうです。
台湾の人は猫が好き。日本人より好きなんじゃないかっていうくらい。
猫も人懐こい。夜市に居座って人に擦り寄っていればとりあえず食べ物には困らなそうだし猫も心得たものである。
シーフードグラタンみたいなやつおいしかったです。
六合夜市の良いところはコンビニも道沿いにあるのでビール片手に食べ歩けること。屋台ではビールを売ってないので、お酒が飲みたければ店に入るかコンビニで買うことになる。
士林夜市にもコンビニはあるけど少なかったので、見つけた貴重なコンビニの前で立って飲みつつなくなったら買って…とやっていたのでコンビニ前から移動できなかった。酒飲みってまぬけだな。酒なぞ要らんという人は屋台で酒の数倍おいしい生搾りフルーツジュースを買って歩こう。
あ、でもこの蜂蜜ビールはすごくおいしいです。最初は蜂蜜~? 甘くてくどそう、と思ったけど飲むと「なるほど蜂蜜。甘くないのに蜂蜜の味が濃い」と一瞬でとりこ。
夜市沿いの魯肉飯屋に入ったら当たりだった。
台湾は暑いけど熱いスープ王国で、魚や魚団子や牡蠣やモツがよく使われているみたい。私が好きなのは貝系。針生姜がいちいちたっぷり入ってるのがいい。
台南名物、担仔麺。この時は食べなかった。食べればよかった(次回食べました)
エリンギの唐揚げ。
塩胡椒がきいていてビールのつまみにいいんだけど、なにしろ山盛りくるので後半はちょっと飽きる。でもおいしい。わりと凶悪な感じの揚げ物だけどキノコだから体にいいしまあいいかという気にもなる。日本の縁日にも来ないかな。
もみじ(鶏の足)。
骨が抜いてあるので食べやすい。これもつまみにぴったりの醤油味のコラーゲン。辛いのと辛くないのがあった。
大腸包。地元民に人気だった。
ソーセージが米粉のパンに挟まれている。見た目ほど油っぽくはなかった。
六合夜市の一番端っこのからすみ屋。
台北の夜市ではあまり見ないので嬉しい。港町やね。
おみやげ用の真空パックもあるけど、夜市らしく食べ歩くようのからすみもある。
すぐ食べられるカジュアルスタイルのからすみが50元! これを食べながら歩いていいのであるよ。からすみなのに。高級食材なのに。
なんだろうこれ、と思ったら、「ボラのへそ」だって。へそってなんだと思ったら、「胃」らしい。からすみは卵巣、これは胃。
ボラもいろいろ大変ね。
しかしこれがめっちゃおいしかった。すごく固いけど、旨味がぎゅーっと固まってるかんじ。
塩が結構濃いのでこれもつまみですな。1パックあっという間に食べちゃった。
「ボラのへそ」、かなりの珍味度だった。
憧れのからすみがどっさり。おみやげではなく現地消化分でこの量。400元(約1200円)だったか、安〜い。バチがあたらないか心配になる。
からすみは日本酒のお供だと思いがちだけど、蒸し暑い中塩気の強いからすみと蜂蜜ビールは最高。からすみをむしゃむしゃ、ビールをぐびぐびって感じで飲み歩けるのは台湾ならではだ。
翌日は蓮池潭(れんちたん)にいってみた。
高雄では一番の観光地かもしれない。
しかし、すごく上野っぽい。
目隠しされてここに連れてこられたら、不忍池にへんな塔ができてる! と思うのでしょう。
龍の口から入って虎の口から出ると厄払いできるといわれている。
信心深い台湾人が真面目に作ったのだろうけど、チープさびんびんで間抜けな感じが良い。
後ろ足、ふんばってる。
みんな口に吸い込まれていく。
鳩が張り切っていた。
虎の塔から見た龍の塔。
ピンク色で歯医者さんに褒められそうな虎の歯茎。
虎から吐き出された私たちは、池沿いの通りを歩いてみることにした。
寺がそこら中にある。
キメキメポーズの狛犬。
お寺の中は涼しい。お参りをしながら歩いていく。
10元(約30円)ショップだ。ちょっと覗いたらガラクタばかりで心躍った。買いたいものはなかった。
食堂があるので食べていこう。
台湾はスープのメニューが豊富なのは、汗をかくからしょっぱい汁がほしくなるのかな。現に私もこっちではスープばかり飲んでいる。
おかずも美味しそうなものばかり。デリだ。
角煮ご飯と魚のスープ。スープは自分で味付けをする。わさび醤油をつけてくれた。
暑い中、あつあつのスープをすすってさらに汗をかくのが快感になってしまっている。
台湾には犬が多いですね。ぱっと見野良犬か飼い犬が放たれているのかわからない。この子たちもとある男性が現れると寄っていっていた。でかい犬と出会ったりするとちょっとびっくりするけど、人を襲ったりはしなさそうな人の良い犬ばかりであまり心配はしてない。
MRTに乗ってやってきたのは、砂糖の廃工場。
一応博物館というくくりだけど、本当にただの廃工場がそのままそこにある。
廃工場を見せるのだから手を加えないでいいといえばいいけど、入っちゃだめなところに入ってるような感じでドキドキする。
操作室もそのまま。ボタン押しても何も起こらなくてちょっと安心した。
ほとんど柵も施されてないので、どこでも入り込める。
台湾でかくれんぼするならここです。
ロッカーかな。当時のものなのか、びりびりの書類とか入ってる。
書類が散らばっているのもディスプレーなのか(たぶんちがう)
人っ子一人いなかったけど、コスプレイヤーの撮影みたいなことをしているグループが一組。奇抜なファッションで花束を持った女の子とカメラマンがいました。なるほど、ここは撮影にいいね。
ということで、廃工場をすみずみまで探検したので帰ります。
二日目終了。
ここから三日目です。高尾から列車で屏東(ピンドン)へ。
車窓からみえたアヒル牧場。
すごい頑張って撮ったけどこれが限界だった。
屏東駅前の夜市。ローカルな夜市で、派手さはないけどよいかんじ。
おれはここのジーロー飯屋でなにかを食べようと思う。
麺にしてみた。麺線とは違ってさらさらのスープ。鶏肉のだしがおいしい。
猫どものアツい視線が刺さる。
店の人から屑肉をもらっていた。よかったね。カウンターみたいになってるけど。
駅前のお寺でお参りして、バスに乗る。
バスで1時間、山の方に来た。
山地門というところにある「原住民文化園区」。台湾原住民の博物館兼テーマパークのようなところで、目玉は歌と踊りのショーらしい。
(私にはちょっと面白みがわからないかんじだったので割愛します…)
帰りの車窓でもアヒルが気になって待ちかまえてしまう。
これが限界だった。
高雄駅に着いてから入った食堂。真鍮のテーブルが並んでいてクール。
牡蠣の湯と魚の湯、肉飯。味の薄いスープに入れて調整する調味料は、お店ごとに違う。
ここは醤油味の味噌?みたいなやつ。
飲んでおかなくてはいけないのがマンゴー牛乳。
メニューの「〜牛奶(牛乳)」をみると色々あるけど、やっぱり牛乳と合わせるのはマンゴーが一番と思うのよ。
寒い季節にはないけど、今回(9月)は飲めました。
ミキサーでガーッとやって蓋をシールしてくれる。こぼれなくて便利。
このでかさで40元(約120円)という安さ。
牛乳ベースなので重めではあるけど、吸引を止められないうまさ。一点を見詰めるような怖い顔になってるけど本当にこういう顔になるからな。
夜は瑞豊(ずいほう)夜市へ。六合夜市は観光客向け、こちらはどちらかというと地元の人がいく夜市ということになってるらしい。
六合は歩きやすかったが店の数はこちらに軍配。ただすれ違うのもやっとなくらい店がひしめいていて熱気がすごい。そのうえ雨が降ってたのでけっこう大変だった。テントの谷間から雨水が通路に注ぎ込まれる。
早々に席のある店へ避難した。
カニですね。
ステーキ。これがなかなかうまかった。110元(約330円)くらいだったか。
帰りにヒシの実やさんが! ベトナムではじめて食べた時に面白くて感動したやつだ。
悪魔のようなビジュアルだけど、見た目ほど怖い食べ物ではない。
割るときにちょっと手を怪我しやすいくらい。
あらかじめ切れ目を入れてくれているので簡単に割れる。
みずみずしい栗のような可食部分が出てくるので食べると、みずみずしい栗のような味。
塩水で茹でてあるのだと思う。淡泊だけどほんのり甘みがあるでんぷん質。めちゃくちゃうめえっていうんではないけど、割るのがとまらなくなる味。
ホテルで食べていたのはひしの実とからすみ。
ちょっと塩分とりすぎかもしれないけど、暑い国なのでまあいいか。
ちょうど福山が結婚したので、ずっとニュースでやってた。
「日本の主婦はご飯を作らなくなり、OLは会社にいかなくなる」って見出し、日本の女性ツイッタラーが書いてることを鵜呑みにしてるふしもある。
コンビニで見かけてかわいくて買った、2WAYのマニキュア。猫の胴体を回すとブラシで、首を取ると細いペンになってる。
手軽にネイルアートができるというわけです。
以上、台湾高雄の旅でした。
家に帰ってからボラのへそをちびちびつまむ。
台湾、毎月いきたい。
思いのほか長くなってしまった。最後まで読んでくれてありがとうございます。
こういう海外旅行のだらだら日記、また書きます……